名古屋市を拠点に、ボイラーのメンテナンスや交換を行っている「かわだ工芸」です。こちらでは、当社が手掛けた施工事例をご紹介します。
今回は、ボイラーの「安全弁」に関するトラブルをご紹介します。
ボイラーには最高使用圧力が設定されており、何らかの不具合で圧力が設定値を超えると、ボイラーの破損や重大な事故の原因となることがあります。
これを防ぐため、ボイラーには複数の安全装置が備わっています。そのうちの一つが「安全弁」で、設定圧に達すると蒸気を外部に排出し、圧力を物理的に下げる役割を担っています。
安全弁は非常に重要な部品であり、年に一度の性能検査が義務付けられています。もし不具合が発覚した場合、検査に不合格となり、ボイラーを使用することができなくなります。
今回は、整備作業中に発見された不具合についてご紹介いたします。
▼安全弁の分解清掃中
安全弁を分解した状態です。
通常であれば、整備及び吹き出しテストを実施して整備終了となります。
▼安全弁の分解清掃中
内部に安全弁の吹き出し圧力を調整するばねが、腐食により破損しています。
こうなりますと正常動作をしませんので、常時蒸気漏れが発生いたします。
こういったトラブルの原因としましては安全弁自体の弁漏れや、
設置不良による、吹き出し出口側からの雨水等の流入が腐食の原因となります。
安全弁は検査の重点項目になっておりますので不具合があると、使用禁止になり工場稼働に支障が発生します。
今回の事例につきましては予備の安全弁がありましたので、改めてそちらを整備できましたので性能検査を通過できました。
型式によっては納期が数か月単位かかる物もありますので早めの対応が大事になってきます。
安全弁について、お困りのことがありましたら一度お問い合わせください。