安全弁の不具合事例

2024.09.26

名古屋市を拠点に、ボイラーのメンテナンスや入替えを行っているかわだ工芸です。
こちらでは、当方にご依頼いただいた施工の事例をご紹介してまいります。

今回は安全弁のトラブルを紹介いたします。
ボイラーには最高使用圧力が設定されており、なんらかの不具合で設定以上の圧力になってしまいますとボイラー破損や重大事故になる可能性があります。
それらを防ぐためにボイラーには、何重にも安全装置がついております。
その安全装置の一つである安全弁は、設定圧になりますと蒸気を外に逃がし物理的に圧力を下げる役割があります。
重要な部品ですので、年に一度の性能検査の検査対象であり、不具合があった場合は不合格になりボイラーの使用が不可能になります。

今回は整備作業中に発覚した不具合を紹介いたします。

▼安全弁の分解清掃中

安全弁を分解した状態です。
通常であれば、整備及び吹き出しテストを実施して整備終了となります。

▼安全弁の分解清掃中

内部に安全弁の吹き出し圧力を調整するばねが、腐食により破損しています。
こうなりますと正常動作をしませんので、常時蒸気漏れが発生いたします。

こういったトラブルの原因としましては安全弁自体の弁漏れや、
設置不良による、吹き出し出口側からの雨水等の流入が腐食の原因となります。

安全弁は検査の重点項目になっておりますので不具合があると、使用禁止になり工場稼働に支障が発生します。
今回の事例につきましては予備の安全弁がありましたので、改めてそちらを整備できましたので性能検査を通過できました。
型式によっては納期が数か月単位かかる物もありますので早めの対応が大事になってきます。
安全弁について、お困りのことがありましたら一度お問い合わせください。

▼お問い合わせはこちら

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